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引っ越しにおける「完了」ってどこまでを指すものなのか?
引っ越しのゴールについて考えたことはありますでしょうか?引っ越しとはやるべき事が多く、一度でもやった事がある人にとっては「二度とやりたいとは思わない」と思えるほど、引っ越しは面倒で疲れる人生の一大イベントと言っても良いでしょう。
この引っ越しにおけるゴール、つまり「どこまでやれば引っ越しは完了したことになるのか?」について考えて見ましょう。
人によって考え方は異なりますが、引っ越し完了となるタイミングはやはり「引っ越し先である新居に到着した時」と考える方が多いでしょう。
それもそのはず、あの慌しい引っ越し荷物の梱包やライフラインや役所での書類手続き等、肉体的にも精神的にも忙殺されたあの引っ越し準備も新居に到着した時点で「引っ越し終わり」と感じてしまいやすくなります。
しかし、引っ越しにおける本当のゴールは「新居の片付け」が終わってからとされており、つまりは引っ越し先である新居に到着した時点ではまだ引っ越しは完了していません。
となると、新居でどれだけの事をすれば引っ越し完了となるのでしょうか?
引っ越しで本当の「完了」を意味する「新居の片付け」とは?
「引っ越し完了というのは新居に到着した時点のことを言う」とすると、おそらくその引っ越しはすでに引っ越し先に荷物等も届き、掃除やこれからの生活に関する事が全てもう終わっている場合のみに言えるでしょう。
しかし、ほとんどの方にとっては引っ越し先の新居に到着した時点ではまだ荷物も梱包されており、さらに新居も掃除しなければならない上に、様々な手続きや契約の処理が残っております。
そのため、新居に到着して気が抜けてしまいそうになりますが、新居の片付けが終わるまでは完全に油断してはいけません。
ここで「新居の片付け」とはどういう事を意味するのか?についてですが、今回は荷物の片付けなどを重点的に考えて見ましょう。
やはりどんな綺麗な新居であっても引っ越しの荷物で散らかっていたのでは、とてもではありませんが晴れ晴れとしたスタートをこれから…とは言えないでしょう。
そのため、新居では以下のような片付けるべき事を意識して行動していきましょう。
荷物の整理と同時に新居の掃除も行ったほうが良いのか?
新居の荷物整理も重要ですが、その前に掃除もやったほうが良いとされております。
「見た目は綺麗なんだしそんなに汚れてないでしょう?」と思うかもしれませんが、実は結構新居も見た目が綺麗でも汚れていることは多く、せっかく綺麗に見える部屋も本当は汚い状態であることもあるのです。
そのため、簡単にでも良いので掃除器等でホコリなど細かいゴミを吸い取った後、水を絞った雑巾で床や大きな家具を置く予定の場所を綺麗に掃除しましょう。
また、引っ越し業者様によってはオプションサービスなどで新居を綺麗にするハウスクリーニングのサービスを行っている事もあります。
もしも新居で家を本当に綺麗な状態で生活をスタートさせたい場合は、新居の掃除も重要な作業となるのです。
一番理想的なのは新居に引っ越し荷物が到着する前に掃除などをするのがベストであり、新居を綺麗(全てではなく、リビングや寝室ぐらいで良い)にした状態で引っ越し荷物を迎え入れましょう。
まずは大きな家具に物などを入れる前に家具を置く位置を決めていく
まずはクローゼットやタンス、その他の収納系家具や大きな家具の配置を決めていきましょう。
基本的にクローゼットやタンスといった大きな家具の中身は全て取り出して衣装ケースの中に入れて持ってきているか、もしくは処分しているかで中は空っぽなはずです。
しかし、これらの収納系家具に物を先に入れてしまうと重くなってしまい、持ち運びに支障が出てしまうのは当たり前の事ですので、まずは大きな家具をどこに配置するかを決めましょう。
大抵の場合、引っ越し直後であれば引っ越し業者様が新居へ引っ越し荷物を運び入れしてくれますので、先に大きな家具を運んでもらい、部屋のレイアウトなどから考えて配置を指示しましょう。
この事から大きな家具や物がある状態では他の引っ越し作業にも支障が出てしまいますので、まずは大きな家具を片付けることを最優先にしましょう。
生活をするためのスペースを確保するためにダンボールの移動を行う
大型家具の配置が終われば片付けは半分近く終わったような感じになるかもしれませんが、この時点ではまだスタートラインに立っただけです。
次に新居での生活を始めるためのスペースを確保しなければなりませんので、まずはダンボールの移動を始めましょう。
普通は新居に到着してすぐダンボールを開けたくなるかもしれませんが、そうなると物が余計に散らかってしまいますので開封は一度ストップして、ダンボールを移動させてから開封作業をしなければなりません。
例えば、自分の服や身の回り品などが入っているダンボールは自分の部屋に移動させてから開封したほうが何かと便利です。
また、キッチン用品などはキッチンへ、布団類は季節にあった必要な分だけ取り出して残りは押入れなどに収納しましょう。
このようにダンボールを開ける時は中身に応じて開ける場所までまずはダンボールを移動させ、そこで開封作業などを始めましょう。
もちろん、前もってダンボールには「キッチン用品」「子供服」といった分かりやすく目印を付けるのも忘れないようにしましょう。
すぐに使うものからダンボールから取り出し、不要な物は開封せずに押し入れにしまう
ダンボールの移動が完了したらいよいよ開封作業ですが、全てのダンボールを開ける必要性はまずありません。
新居の片付けが中々捗らない理由の一つがすぐに使わない物が入ったダンボールの開封まで行うことであり、時間的にも労力的にも大きなロスを招いてしまいます。
そのため、まずは全てのダンボールを開封すると言う事は考えないようにしましょう。
例えば、引っ越しした季節が夏である場合、冬に必要な身の回り品などは必要ありませんので開封する必要がない事がわかります。
逆に、自分の仕事道具となるスーツやカバン、子供がいるならば勉強道具やランドセルなどは新居から転校先の学校に通うためにもすぐに開封しなければなりません。
このようにすぐに使う物を優先的に開封して行く事で、無駄なダンボールの開封をする必要がなくなりますが、そのためには引っ越し前にすぐ使うものをまとめたダンボールとすぐには使わない物をまとめたダンボールを区別しておくことも重要です。
引っ越し前の準備も余裕を持って効率よく終わらせておくことが、この引っ越し後の新居で行う片付けにも影響が出ることになります。
使用したダンボールはまとめておき、自治体や引っ越し業者様に処分を依頼する
ダンボールも役目が終わればゴミとなりますが、ダンボールは基本的に資源ゴミである以上は燃えるゴミに捨ててはいけません。
また、ダンボールは自治体によって処分ルールが決まっている事がありますが、新居に到着したばかりではどうやって処分するのかわからない事が多いので、その際は役所などで確認をするのも有効です。
また、引っ越し業者様によってはオプションサービスなどで「使用後のダンボール回収」といったサービスを展開されている事もありますので、このようなサービスを利用するのも素早くダンボールを処分する有効な手段と言えるでしょう。
役目が終わったダンボールも引っ越しが完了した後は早めに処分しなければ、そのダンボールを置くスペースがその分取られてしまいますので早めに処分をしてしまいましょう。
これらの事から引っ越しに伴う新居の片付けはなるべく「引っ越ししたらすぐに掃除も行う」「ダンボールは開封する場所に移動させてから中身を取り出し、すぐに使う物以外は押入れに収納する」「終わったダンボールもすぐに処分する」ことで、新居での新しいスタートを気持ちよく開始する事ができます。