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新しい住まいの新しいスタートが台無しになる「盗聴器」問題
引っ越しは人生において新しい土地と新しい住まいによるスタートでもありますが、不慣れな土地などで不安な事などもありますので新しい環境に慣れるまでは大変でしょう。
その新しいスタートを少しでも良くできるかどうかについては、やはり引っ越し先となる住まいも関係してきます。
住まい選びで重要な立地条件を始め、家賃の金額、部屋の雰囲気なども十分に検討して選んだ新しい生活における重要な基盤となる住まいを見つけられたかと思います。
しかし、そんな新しいスタートに泥を塗るような事を言ってしまいますと、その部屋に下見の時には気付かなかった不安もいくつか潜んでいるでしょう。
その不安の一つが盗聴器であり、文字通り人の会話などを盗み聞きする時に使われる道具です。
何でそんなものが新しい住まいに仕掛けられているのか?については後々ご説明していきますが、やはりそんなものが新しい生活を支えてくれるはずの住まいに仕掛けられていたのでは不安になります。
今回はこの新しい住まいのスタートをぶち壊しにしかねない盗聴器について、そして発見方法などの防犯対策を交えて解説していきます。
*何で盗聴器が私の住まいに仕掛けられていたのか?
気味の悪い話ですが、やはり新しい住まいで盗聴器が見つかる事は珍しくはありません。
そもそも盗聴器については刑事・探偵ドラマとかで登場するイメージがあり、一般人に仕掛けられる可能性なんて考えられないと思うでしょう。
しかし、それでも新しい住まいで盗聴器を業者様等に依頼して探してもらうと見つかる事もあり、決して「自分なんかに盗聴器など仕掛ける奴はいないだろう」と思いこんではいけません。
盗聴器が仕掛けられている理由に関しては仕掛けた人にしかわかりませんが、前の住民が元から盗聴器被害を受けていたのが残っていたり、もしくは前の住民か外部からの侵入者によって仕掛けられていることがほとんどです。
特に若い女性の単身引っ越し先として選ばれやすいアパート・マンションではなるべく盗聴器に対する防犯意識を高め、警戒をしたほうがいいでしょう。
盗聴器も年々パワーアップしているから見つけるのは困難になっている
盗聴器でよくあるパターンが三又のコンセントタイプであり、もしも新しい住まいで自分が取り付けた覚えが無い三又のコンセントがあったら要注意です。
とはいえ、素人でも判別できる盗聴器の可能性はこの三又のコンセントぐらいであり、その他の盗聴器に関しては発見が困難な場合があります。
そもそも、盗聴器自体が年々進化をしており、高性能な物であれば小型でありながら優れた集音性能を持っているものまであります。
主に仕掛けられている場所は、固定電話などにも仕掛けられていることがあったり、コンセントの裏側、机の裏側といった普段は目を通さないような所に仕掛けてあったりすることがあります。
そのため、引っ越ししてきた新居のチェックも防犯面から確認をしておいたほうが良いのですが、コンセントの裏側であったり電話機内部に仕掛けられている盗聴器を探すために分解をするのは怪我や故障、事故などのリスクがありますのでオススメできません。
*そもそも不動産業者や管理会社は物件の盗聴器のチェックとかはしてないの?
ここで浮かぶ疑問として「不動産業者や管理会社側で盗聴器が仕掛けられていないかぐらいチェックしていないの?」という疑問です。
確かに人へ部屋などを貸したりする側である不動産業者や管理会社が盗聴器のチェックぐらいはしておくべきでは?と思うかもしれません。
もちろん、不動産業者や管理会社側でも盗聴器の調査を一応やっている所などもありますが、専門業者にわざわざ依頼したりはしておりませんので古い盗聴器発見機などでチェックしたりする程度であり、そもそも調査を全くやっていない所もあります。
そのため、不動産業者や管理会社のように他人任せにするのではなく、自分で盗聴器を探していくという防犯意識が重要です。
盗聴器を探すのであれば業者様に依頼すべきなのか?
引っ越し先の住まいに仕掛けられる盗聴器は年々進化を遂げており、素人の目には発見が困難になりつつあります。
さらに、盗聴器を仕掛ける側も簡単に見つからないように巧妙に仕掛けているため、発見はより困難になってしまいますので、実際に見つかった時に「何でそんなところに…」と思ってしまうような場所で見つかる事があります。
新生活を不安なくスタートさせるためにも引っ越し先で防犯面からの心配で盗聴器を探すならば、お金がかかるとしても盗聴器発見のサービスをしている業者様へ依頼するしかありません。
盗聴器発見サービスを依頼する先としては専門業者様の他に引っ越し業者様などもオプションサービスで行っていることがありますが、どれが一番理想的なのでしょうか?
その前に自力で盗聴器を発見するのはどうなのだろうか?
まず、盗聴器を自力で発見するのはどうなのか?という選択肢について考えて見ましょう。
一応自力で盗聴器を探せないわけではありませんが「どこを探すべきか?」という点や、コンセントの裏側などに仕掛けられた盗聴器をどうやって取り外すのか?という技術的な問題点もあります。
また、盗聴器を発見する盗聴器発見器などを購入することも検討してみて良いかもしれませんが、盗聴器発見器もピンキリでありますので1,000円前後で購入できる安いのから、5万円近くする高額な物まであります。
とはいえ、盗聴器発見器を使って仮に盗聴器を発見できたとしても、仕掛けられている盗聴器が何個あるのか?そもそも盗聴器を見つけ終わった後に盗聴器発見器はどうするのか?という問題もありますので、自力での盗聴器発見はコストはあまりかからないかもしれませんが、万全を期すという意味ではオススメできる選択肢ではありません。
引っ越し業者様のオプションサービス「盗聴器発見」を依頼するのは?
引っ越し業者様のオプションサービスには「盗聴器発見」という、引っ越し先に仕掛けられている盗聴器を発見するサービスを提供されている所もあります。
もちろん、基本的なプランに組み込まれているものではありませんので、引っ越し業者様の盗聴器発見サービスは引っ越しの基本料金とはまた別料金となってしまいます。
また、引っ越し業者様も盗聴器発見に関しては本来専門ではありませんし、さらに引っ越し業者様の盗聴器発見サービスは申し込みをする方も少ない傾向にありますので、場合によっては昔の盗聴器発見器を使っている可能性もあります。
昔の盗聴器発見器でも全く見つけられないと言う事は無いのですが、盗聴器も技術の進歩で見つけにくい物になっております。
そのため、引っ越し業者様の盗聴器発見サービスで何も見つからないと思っていたら本当はあったのにも関わらず、一度「問題ありません」と言われるとそれ以上の盗聴器発見を検討する方はいないでしょう。
盗聴器発見サービスの質は引っ越し業者様次第ですので、完全に信頼すべきかはよくよく検討してみなければなりません。
専門業者様に盗聴器を見つけてもらうのが確実か?
では盗聴器発見の専門業者様に依頼するのはどうか?という点について考えて見ましょう。
確かに、盗聴器発見を専門とする業者様であれば盗聴器発見のプロでありますので、調査を依頼する価値はあるでしょう。
そのため、盗聴器を見つけてもらう専門業者様に依頼するのが良いかもしれませんが、その際は必ず実績と信用できそうな専門業者様を選びましょう。
悪質な専門業者様に依頼したりすると、盗聴器を探すフリだけして高額な調査料を請求されてしまいかねません。
なお、専門業者様に依頼する場合のもう一つの注意点として、住まいから電話をしてしまいますと盗聴器が本当にあった時にまた仕掛けられてしまうリスクがありますので、外から携帯電話などで連絡するのが一般的です。